けいついついかんばんへるにあ

頚椎椎間板ヘルニア

最終更新日:
2024年06月24日
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2024/06/24
更新しました
2017/04/25
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概要

頚椎(けいつい)椎間板ヘルニアとは、首の骨と骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変性し、後方(脊柱管(せきちゅうかん)方向)へ突出することで脊髄(せきずい)や神経根を圧迫して神経麻痺が出現する病気です。

頚椎は7個の骨と椎間板が交互に重なっています。頚椎に沿うように脊髄神経が走っており、脊髄からのびる神経根は肩や腕、指などに信号を送っています。

椎間板は弾力のある髄核(ずいかく)とそれを包み込む線維輪(せんいりん)と呼ばれる組織の二層構造になっています。運動や加齢、外傷などで椎間板に負荷がかかることによって線維輪に亀裂が入り、中の髄核が飛び出して脊髄や神経根を圧迫すると、首や肩、腕の痛みやしびれなどの症状がみられるほか、手先を使う細かい作業が難しくなるといわれています。好発年齢は30〜50代です。

原因

椎間板が変性する主な原因は運動や加齢、外傷のほか、ストレートネックが挙げられます。

デスクワークで同じ姿勢を続けることやPC・スマートフォンなどの長時間の使用は首に負担をかけ、ストレートネックとよばれる状態となります。その状態が続くことで頚椎椎間板ヘルニアの発症につながることがあります。

症状

飛び出した髄核が、脊髄と神経根のどちらを圧迫しているかによって症状が異なります。

脊髄

脳からの指令は脊髄を通って伝えられることで手足が動きます。脊髄が圧迫されると神経にダメージが生じて、手足がしびれたり、箸でものをつかむ、ボタンを掛けるなどの手先の細かい作業が困難になったり、足がもつれて歩きにくくなったりする方もいます。また、排尿・排便に関わる神経も脊髄を通っているため、圧迫が強い場合は膀胱直腸障害として尿が出にくい・尿が近い・便秘などの症状を生じることがあります。

神経根

脊髄の首の部分に位置する頚髄の各髄節(脊椎骨の連結部分)から伸びる神経根は、左右対になって上肢の感覚や運動を司っています。神経根が圧迫されると、多くは片側の腕、手の指に強い痛みやしびれが生じ、力が入りにくくなります。特に首を後ろにそらしたときに強い症状が現れやすいことが特徴です。

検査・診断

神経所見を確認し、画像検査によって障害されている場所の診断(高位診断)を行います。

診察では、首を屈曲、伸展することにより腕や手の痛み・しびれが強くならないか、手足の感覚に異常がないか、また力の入りにくさはないかなどの確認を行います。

画像検査では、単純X線検査で頚椎を撮影し、骨と骨の間が狭くなっていないかを確認します。その後MRI検査で、実際の飛び出した椎間板と脊髄・神経根の位置関係を明らかにし、圧迫されている状態をみて、障害されている場所と症状が合致するかどうかを確認して確定診断を行います。

治療

頚椎椎間板ヘルニアの治療は、まず保存療法を行い、改善しない場合に手術療法を行います。

保存療法

保存療法には大きく理学的療法と薬物療法があります。

理学的療法

痛みが強く現れているときは、首を安静に保つために頚椎カラーという装具を装着します。また、専用の機器を使って首を引っ張ることで頚椎にかかる負担を軽減させる頚椎牽引療法や、首周りのマッサージ、運動療法、温熱療法などが行われることもあります。

薬物療法

痛みが強い場合には、鎮痛薬などの飲み薬や湿布などの貼り薬、神経ブロック注射などによって痛みを和らげます。また、しびれの症状に対してはプレガバリンやミロガバリンなどの神経障害性疼痛(しんけいしょうがいせいとうつう)治療薬の処方が検討されることもあります。

手術療法

保存療法を行っても症状が改善しない場合は、手術として主に頚椎前方除圧固定術や頚椎椎弓形成術(けいついついきゅうけいせいじゅつ)を行います。症例によっては、手術によって変性した椎間板を摘出した後に頚椎人工椎間板を挿入することもあります(頚椎人工椎間板置換術)。

頚椎前方除圧固定術は、まず首の前方を数cm切開し、頚椎の骨の一部を削った後、脊髄を圧迫している椎間板全体を取り除きます。椎間板が取り除かれた部位は骨と骨の間が空洞になるため、自身の骨盤の骨やチタンでできた人工骨、合成樹脂などを使って固定します。

頚椎椎弓形成術は元々脊柱管が狭い方(発育性脊柱管狭窄症)が頚椎椎間板ヘルニアになった場合などに、首の後方から椎骨の一部である椎弓を切開し、間接的に圧迫を取り除く方法です。

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