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心房細動の治療法カテーテルアブレーションとは
心房細動の症状を十分に改善させる治療法として、カテーテルアブレーション治療というカテーテル手術が行われています。カテーテルを心臓内部に挿入し、心房細動の発生部分を焼灼することで、発作性心房細動治...
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公開日 : 2018 年 05 月 10 日
更新日 : 2018 年 09 月 20 日

心房細動の治療法カテーテルアブレーションとは

目次

心房細動の症状を十分に改善させる治療法として、カテーテルアブレーション治療というカテーテル手術が行われています。カテーテルを心臓内部に挿入し、心房細動の発生部分を焼灼することで、発作性心房細動治療を行います。また磁気を利用することで、合併症の発生率をおさえることができるマグネティックナビゲーションシステムによるアブレーション治療も存在します。

今回は記事3『心房細動の治療法にはどのようなものがあるのか』に引き続き、社会医療法人 愛仁会高槻病院 副院長不整脈センター長の山城荒平先生に、心房細動に対してのカテーテルアブレーション治療の方法やメリット・デメリットなどについてお話をうかがい、マグネティックナビゲーションシステムによる実際のカテーテルアブレーション治療のお写真とともに解説いただきました。

カテーテルアブレーション治療とは

カテーテルアブレーション治療とは、鼠径部(そけいぶ)内頸静脈(ないけいじょうみゃく)からカテーテルを心臓のなかに挿入します。そしてカテーテルを心筋に押し当て、熱を加えて熱凝固させることで心房細動を治す治療法です。

心臓カテーテル

発作性心房細動には肺静脈隔離術を行う

発作性心房細動に対するカテーテルアブレーションの治療方法はある程度確立されており、一般的に「肺静脈隔離術」という方法が選択されます。発作性心房細動は肺静脈(肺から血液が返ってくる静脈)周辺から期外収縮が起こることによって発症します。

心房細動のメカニズムについて詳しくは、記事1『心房細動の原因とは』をご参照ください。

そのため肺静脈隔離術では、肺静脈の周辺に熱を加え、送られてくる電気が心房のなかに入り込まないようにして、心房細動を治します。

アブレーションカテーテル

肺静脈隔離術には高周波電流で焼灼する方法や、ホットバルーンというお湯の入った風船を押し当てる方法、凍ったバルーンを使用する方法などがあります。また、上記の肺静脈隔離術に加え、心臓の自律神経節にも熱を与え焼灼することで、心房細動の再発率をより下げることができます。

持続性心房細動に対してのカテーテルアブレーション治療は、まだ確立されていない

持続性心房細動や1年以上持続する長期持続性心房細動では肺静脈隔離術のみでは成功率が低いことが知られています。しかし、心房細動中の心房を直接多点マッピングカテーテルを用いて心房内の電気的興奮を調べ、心房細動を維持しているローター(渦巻き状の興奮)を同定し、各患者さんにあったテーラーメイド治療を行うことで従来の方法に比べ、焼灼時間を短くすることが可能です。

マグネティックナビゲーションシステムによるカテーテルアブレーション治療とは?

近年はカテーテルアブレーション治療に加え、マグネティックナビゲーションシステムによるカテーテルアブレーション治療も存在し、高槻病院でも取り入れています。マグネティックナビゲーションシステムとは、患者さんの横に設置した磁石を遠隔で操作することにより、心臓のなかのカテーテルを的確な場所へ誘導し、焼灼する装置です。 

高槻病院のマグネティックナビゲーションシステム
高槻病院のマグネティックナビゲーションシステム
遠隔でマグネティックナビゲーションシステムを操作
遠隔でマグネティックナビゲーションシステムを操作

アブレーション治療の方法とメリット

心房細動の症状が十分に改善する可能性がある

抗不整脈薬といった薬物や電気ショックでは、心房細動そのものを完治させることはできません。しかしカテーテルアブレーション治療は心房細動の原因に対して治療するため、症状が十分に改善する可能性があります。

心房細動に対しての薬物療法については、記事3『心房細動の治療法にはどのようなものがあるのか』をご参照ください。

マグネティックナビゲーションシステムによるアブレーション治療の場合

合併症の危険性が低い

マグネティックナビゲーションシステムによるアブレーション治療で使用するカテーテルの先端は非常に柔らかくなっています。

先端が柔らかいカテーテルについて説明する山城先生
先端が柔らかいカテーテルについて説明する山城先生

そして遠隔操作によりカテーテルを1m単位で、角度は1℃単位で動かすことができるのです。 

細かくカテーテルを操作する様子
細かくカテーテルを操作する様子

そのためカテーテルを押し進める過程で心臓を傷つける心配が少なく、カテーテルの先で心筋を突き破ってしまう心タンポナーデの発生を抑えることが可能です。

滑らかな三次元画像をつくれる

心房内を焼灼する前に、どの部位に熱を当てていくかをマッピングする必要があります。そこで用いられるのが三次元マッピングシステムです。心臓の形態を三次元でコンピューターの画面に映し出します。 

三次元マッピングシステム
三次元マッピングシステム

またこの患者さんの心臓は事前に撮影したわけではなく、挿入したカテーテルの移動した形に沿ってリアルタイムでつくられたものです。三次元マッピングシステムを使用することで、医師が自分で作った形をもとに治療することができるため、よりスムーズの治療を進めることができます。

放射線被ばくが少ない

手術中の患者さんのレントゲン
手術中の患者さんのレントゲン

通常のカテーテルアブレーション治療は、レントゲンによってカテーテルの動きを確認しながら、心タンポナーデなどを起こさないように進めていきます。そのため患者さん、治療をする医師ともに放射線による被ばくが生じます。しかしマグネティックナビゲーションシステムによるカテーテルアブレーション治療では、カテーテルが柔らかく非常に細やかな動きが可能なため、レントゲンをみる時間が削減されます。その結果、放射線被ばくを受ける時間も短縮されるのです。

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連載記事

約20年間不整脈治療に携わり、日本の不整脈治療の発展に尽力してきた。そしてその経験を活かし、高槻病院に不整脈センターを立ち上げる。新しい医療機器を駆使しながら、1人でも多くの不整脈の患者さんの力になれるように日々努めている。

「心房細動」についての相談が3件あります

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