Close banner icon
App icon

メディカルノートアプリ

期間限定 医療相談無料

インストール
S414x232 e40a2449 460b 4f29 a8cb 8244de157415

疾患啓発(スポンサード)

クリップする
URLを入力して
記事をクリップしましょう
指定された URL のページが見つかりません
S664x430 e40a2449 460b 4f29 a8cb 8244de157415
肝細胞がんの治療の種類と特徴について
2018年現在に行われている肝細胞がんの治療は、手術(肝移植を含む)・穿刺局所療法・肝動脈塞栓療法・化学療法の4種類です。そして、腫瘍の数や大きさによって、それぞれの患者さんにもっとも適している...
クリップに失敗しました
クリップ とは
記事にコメントをつけて保存することが出来ます。検索機能であとで検索しやすいキーワードをつけたり、読み返し用のメモを入れておくと便利です。
また、記事を読んで疑問に思ったこと、わからないことなどをコメントに書き、「医療チームのコメントを許可する」を選んで頂いた場合は、医師や看護師が解説をメールにてお送りする場合があります。
※ クリップ内容は外部に公開されません

公開日 : 2018 年 07 月 26 日
更新日 : 2018 年 10 月 16 日

目次

2018年現在に行われている肝細胞がんの治療は、手術(肝移植を含む)・穿刺局所療法・肝動脈塞栓療法・化学療法の4種類です。そして、腫瘍の数や大きさによって、それぞれの患者さんにもっとも適している治療法を選択します。また、手術で肝臓を切除する際は、肝機能の値からどの範囲まで切除可能かを適切に判断することが重要です。

今回は、獨協医科大学病院外科診療部長の窪田敬一先生に肝細胞がんの治療の種類と特徴についてお話しを伺いました。

肝細胞がんの治療の種類

肝細胞がんの治療法は、大きく

  • 手術(肝移植を含む)
  • 穿刺局所療法
  • 肝動脈塞栓療法
  • 化学療法

の4つです。

肝細胞がんの大きさや数、肝臓の機能がどの程度あるかなどの検査し、それぞれの患者さんの適した治療法を選択します。

肝臓がんのステージ(病期)について詳しくは、記事1『肝臓がんとは 種類や症状について』をご参照ください)

肝細胞がんの治療方法

以下では、肝細胞がんのそれぞれの治療法についてご説明します。

手術と(肝移植を含む)

腫瘍の数が3個までの患者さんが手術の適応となります。肝細胞がんの手術は、メインの腫瘍と共に、周囲に散らばっている小さな腫瘍も合わせて肝臓を切除します。そのため、肝細胞がんの治療のなかでもっとも病気を根本から治す治療法です。

手術の前には肝臓の機能を測定する

また、手術の前に、その患者さんの肝臓の機能がどの程度なのかを測り、切除できる範囲を適切に判断することが重要です。肝臓の機能を測る検査としては、ICG検査(インドシアニングリーン試験)が実施されています。ICG検査では、インドシアニングリーンという色素を患者さんの静脈に注射し、15分後に採血をします。色素は胆汁のなかに排出されるため、血液のなかにどの程度インドシアニングリーンが残っているのかを調べることで、肝臓の機能も測ることができるのです。肝臓の機能が正常な方であれば、15分後に血液中に残っているインドシアニングリーンは10%未満です。

そして、ICG検査で測った肝機能の数値とCTの画像をコンピューターに取り込み計算しながら、肝臓のどの範囲を切除するかの術式を決定します。この判断が適切でなかった場合、術後の患者さんの生活に支障をきたし、肝不全に陥る危険性があります。なお、腫瘍の大きさと肝機能の値は比例しているわけではありません。

肝移植が保険適応になる基準とは

肝臓の機能が低下している場合などは、自身の肝臓すべて摘出しドナーの肝臓を移植する、肝移植が選択されることもあります。肝細胞がんの患者さんが肝移植を希望する場合、保険適応で実施するためには「ミラノ基準」というものを満たしてる必要があります。

                
ミラノ基準

ミラノ基準の内容は、腫瘍が多発している場合、3センチメートル以内の腫瘍が3個以内であること、腫瘍が1つの場合は5センチメートル以内であることというものです。また、前提条件として血管内とリンパ管内への広がりがなく、リンパ節・多臓器への転移がないことが必要です。このミラノ基準を満たしていれば、肝移植後の予後が良好である可能性が高いというデータが出ているため、保険適応となるのです。なお、ミラノ基準を満たしていない患者さんは、保険適応外であれば肝移植を受けることが可能です。

穿刺局所療法

穿刺局所療法とは、体の外から腫瘍に向けて針を刺し、熱を加え腫瘍を熱凝固させる治療法です。針を刺した腫瘍だけを焼灼するため、周囲に飛んでいるかもしれない小さながん細胞を治療することはできません。そのため、そういった細胞が大きくなった場合は、再度治療を実施します。穿刺局所療法の対象となる患者さんは、腫瘍の数が3つ以内で大きさが3センチメートル以内の方です。

穿刺局所療法には

  • ラジオ波焼灼療法(RFA)
  • 経皮的マイクロ波凝固療法(PMCT)
  • 経皮的エタノール注入療法(PEIT)

の3種類があります。2018年現在、もっとも推奨されているものはラジオ波焼灼療法です。ラジオ波焼灼療法とは、周波数が約450キロヘルスの周波(AMラジオなどと近い周波)を流すことで腫瘍を焼灼します。

 

ラジオ波焼灼療法
ラジオ波焼灼療法のイメージ

肝動脈塞栓療法

肝動脈塞栓療法とは、脚の付け根から大腿動脈にカテーテル(医療用の管)を挿入し、肝臓の腫瘍に栄養を届けている血管に塞柱物質を入、腫瘍に栄養が行き届かないようにする治療法です。腫瘍の大きさが3センチメートル以上で、2~3個、または大きさに関わらず4個以上腫瘍がある患者さんが対象です。また、肝動脈塞栓療法はその他の治療法と併用して実施することもあります。

肝動脈塞栓療法
肝動脈塞栓療法のイメージ

化学療法

腫瘍の数が4個以上になると、抗がん剤を使用する化学療法の適応となります。それ以上の悪性度である場合などは、緩和療法を選択することも可能です。

肝臓がんのページへ

肝臓手術の世界的権威である幕内雅敏先生の門下生の一人。年間130~140例の肝切除、50例前後の膵切除を施行している。
また、獨協医科大学第二外科の教授として、患者さんに安心して治療を受けてもらえるように、専門的技術を持った医師の育成やチーム医療の強化にも力を注いでいる。

関連の医療相談が10件あります