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肝細胞がんの原因はB型・C型肝炎ウイルスや生活習慣

肝細胞がんの原因はB型・C型肝炎ウイルスや生活習慣
窪田 敬一 先生

獨協医科大学病院副院長 獨協医科大学第二外科教授

窪田 敬一 先生

目次
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原発性肝臓がんのなかでもっとも一般的な種類は、肝細胞がんです。肝細胞がんは、B型肝炎ウイルス・C型肝炎ウイルスが原因になることもあれば、糖尿病肥満など生活習慣が原因となることもあります。そして、早期発見のためには定期的な検査が重要です。

今回は、獨協医科大学病院下科診療部長の窪田敬一先生に、肝細胞がんの原因と早期発見の方法についてお話しを伺いました。

ウイルス

肝細胞がんを発症する原因としては、C型肝炎B型肝炎、生活習慣などが原因となる脂肪肝の悪化などがあります。

C型肝炎ウイルス・B型肝炎ウイルスに感染すると、肝臓の細胞に炎症が起こります。そして、その炎症が徐々に肝硬変へと移行すると肝細胞がんを発症することがあります。B型肝炎ウイルスは主に血液や体液、C型肝炎ウイルスは主に血液を介して感染します。なお、出産時に産道で感染することもあり、C型肝炎・B型肝炎の患者さんが、いつの年齢で肝細胞がんを発症するかはそれぞれ異なります。

2018年現在は薬の開発などから、C型肝炎ウイルスの駆除が可能になりました。それにつれて、C型肝炎が原因の肝細胞がんも減少傾向にあります。

C型肝炎ウイルスを排除すれば肝臓がんは発症しないのか

2018年現在の日本では、インターフェロンフリー治療が開発されたことで、C型肝炎ウイルスを体内から排除することができるようなっています。しかし、C型肝炎ウイルスを体内から排除したにもかかわらず、肝細胞がんを発症する患者さんもいます。理由としては、C型肝炎ウイルスが体内に存在する期間に、画像に映らないほどの小さな肝臓がんをすでに発症していたなどの理由が考えられます。

インターフェロン治療やインターフェロンフリー治療は、C型肝炎ウイルスを排除する治療であり、肝細胞がんを治すものではありません。C型肝炎ウイルスの治療と肝細胞がんとの関係について、さらに検証しエビデンスを得る必要があると考えています。

脂肪肝とは、肝臓に脂肪が蓄積した状態のことです。脂肪肝の原因は食生活や運動不足による肥満糖尿病、過度の飲酒などです。肝臓の細胞に脂肪が溜まることにより、肝臓が線維化し肝硬変へと進行します。そして、肝硬変から肝細胞がんを発症することがあります。

先で述べたように、C型肝炎が原因の肝細胞がんは減少傾向にありますが、脂肪肝が原因の肝細胞がんは増加傾向すると考えられています。

線維化…結合組織という肝臓などの内臓を構成している組織が異常に増えること

肝硬変
肝硬変 ご提供:窪田先生

採血

B型肝炎C型肝炎はなるべく早めに治療に取り組むことが、肝細胞の予防につながると考えられます。また、肝細胞がんを予防するためには、生活習慣病脂肪肝に注意してください。適度な運動とバランスのよい食事を心掛け、過度な飲酒は避けるようにしましょう。

そして、肝臓がんの初期は自覚症状がほとんどないため、発見が遅れてしまうことも少なくありません。しかし、早期発見は、治療法の選択や予後に大きく関わっており、非常に重要です。C型肝炎・B型肝炎に罹っている患者さんは最低でも半年に1度、その他の患者さんは最低でも1年に1度、肝臓がんの検査(採血やエコーなど)を受けることで、早期発見できる可能性が高くなると思われます。

(肝臓がんの症状について詳しくは、記事1『肝臓がんとは 種類や症状について』をご参照ください)

生活習慣病…食生活・喫煙・飲酒などの生活習慣がその発症・進行に関与する病気の総称
 

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  • 獨協医科大学病院 副院長、獨協医科大学 第二外科教授

    窪田 敬一 先生

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