Close banner icon
App icon

メディカルノートアプリ

期間限定 医療相談無料

インストール

肺がんなどの別の臓器にできたがんが脳に転移・拡大する転移性脳腫瘍。進行がんの患者さんに多くみられる病気であり、QOL(生活の質)の維持・向上を目的にした治療が行われます。かつての転移性脳腫瘍の治療は脳全体に放射線をあてる全脳照射や、手術で直接腫瘍を切除する開頭手術が中心でしたが、近年は腫瘍にピンポイントで放射線をあてる、定位放射線治療という方法が広く導入されてきています。今回は2記事に渡り、転移性脳腫瘍の症状や各種治療法、具体的な治療の流れについてご説明します。北陸地方における定位放射線治療を多数行ってこられた浅ノ川総合病院脳神経外科部長の光田幸彦先生にお話しいただきました。

転移性脳腫瘍とは?

転移性脳腫瘍とは、脳以外の部位のがん細胞が血液の流れに乗って脳に転移し、拡大した状態です。

転移性脳腫瘍の症状

転移性脳腫瘍が脳に生じることは、頭蓋骨で仕切られた狭い空間に本来存在しないものができるということですから、腫瘍そのものや同時に生じる周囲の脳のむくみ(脳浮腫)によって脳圧が上昇し、頭痛や吐き気などの頭蓋内圧亢進症状が出ることがあります。また、腫瘍が生じた場所の脳機能が低下するため、手足を動かす神経に関わる部分にがんが転移した場合には運動障害や片麻痺、言語中枢に転移した場合は言語障害・失語症(言葉を発したいのに出てこない状態)などの症状が現れます。このように、がんが転移する場所によって、症状は異なり、複数個所に転移を生じた場合には、これら症状が重複してみられることになり、日常生活に大きな支障をきたすようになります。