治療
症状やその程度に応じて抗がん剤治療や胸腔ドレナージ、胸膜癒着術が行われます。
抗がん剤治療
現在発症しているがんに対し、有効な抗がん剤を使用します。
胸腔ドレナージ
胸水の貯留によるや呼吸困難がみられる場合には、胸腔内にカテーテルを挿入し、胸水を排出する”胸腔ドレナージ”が行われます。ドレナージが成功すれば、潰れていた肺が再び膨らみ呼吸が楽になります。
胸膜癒着術
全身状態が比較的良好な患者の場合、肺と胸膜を癒着させることで再び胸水が溜まるのを予防する”胸膜癒着術”を行うこともあります。胸膜癒着術では、胸腔ドレナージにて可能な限り胸水を排出したのち胸腔内にタルクなどの薬剤を注入します。薬剤によって壁側胸膜と臓側胸膜に炎症が起きて双方の胸膜が癒着するため、胸水が貯留するスペースがなくなります。
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