くすぶりがたたはつせいこつずいしゅ

くすぶり型多発性骨髄腫

同義語
SMM
監修:

原因

くすぶり型多発性骨髄腫などの多発性骨髄腫は、免疫を担う形質細胞がん化し、骨髄腫細胞となって、骨髄内で無秩序に増殖することで生じると考えられています。

本来、形質細胞は体の中に入ってきた細菌やウイルスなどの異物を攻撃するため、抗体を作る働きがあります。しかし、骨髄腫細胞は異物を攻撃する作用を持たないMタンパクを作り、これらが体内に蓄積されます。骨髄腫細胞やMタンパクが体内に存在することによって、症状がみられると多発性骨髄腫になり、症状がみられない場合はくすぶり型多発性骨髄腫となります。

なお、骨髄腫細胞の発生には、遺伝子や染色体の異常が関与すると考えられていますが、明確な原因は特定されていません。

形質細胞:リンパ球の一種であるB細胞が変化してできた細胞。体内でウイルスなどの異物に遭遇したB細胞の一部は形質細胞となり、抗体を作って異物を攻撃し、免疫の役割を果たす。

最終更新日:
2025年12月01日
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2025/12/01
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