原因
さかまつ毛は、まぶた全体が内側に折れ込んでいることを原因として生じることがあります。専門的には「眼瞼内反症」と呼ばれる状態で生じ、脂肪が多いお子さんや老人に見られることが多いです。子供の場合には、成長と共に自然に改善することが期待できる状態です。また、1本から数本のまつ毛のみが眼球方向に向けて生えることを、「睫毛乱生」と言います。
その一方、目の周囲の感染症や炎症を原因として生じるさかまつ毛があります。ヘルペスウイルス感染や細菌感染による眼瞼炎などをきっかけとしてまつげの生え方に変化が生じ、さかまつ毛が後天的に引き起こされることがあります。その他、眼球周辺の外傷や、やけどなどが原因となることや、薬剤によるアレルギー反応の一種であるステーブンスジョンソン症候群の後遺症としてさかまつ毛が生じることもあります。
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