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ひょうそ
ひょうそとは、指先に生じる感染症のひとつです。 発症すると、指先が赤く腫れ上がり、強い痛みを伴うようになります。膿(うみ)が形成される病気であり、炎症が骨にまで波及して骨髄炎(こつずいえん...
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皮膚

ひょうそひょうそ

更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
更新履歴
2017 年 04 月 25 日
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概要

ひょうそとは、指先に生じる感染症のひとつです。

発症すると、指先が赤く腫れ上がり、強い痛みを伴うようになります。(うみ)が形成される病気であり、炎症が骨にまで波及して骨髄炎(こつずいえん)を起こすこともあります。

ひょうそを放置すると、感染が周囲組織へと広がることも考えられます。そのため痛みを伴うような皮膚病変(病気による変化)が指先にみられる場合は、早期の段階で医療機関を受診することが大切です。

原因

ひょうそは、指にできた擦り傷や切り傷、指しゃぶりによる皮膚の損傷など、正常な皮膚が破壊された場所に細菌が入り込むことから発症します。

具体的には、指(手足の指先の裏)にできた傷口から黄色ブドウ球菌や連鎖球菌など皮膚中に存在する細菌が入り込み、炎症反応が惹起(じゃっき)されることで発症に至ります。また爪周囲の炎症が波及してひょうそを発症することもあります。

ひょうそで生じる炎症は、指先の裏にだけ現れるとは限りません。特に無治療のまま放置すると炎症反応が周囲組織へと波及し、骨髄炎やリンパ管炎などが発症するリスクも伴います。

症状

症状としては、急速に発症する指先の痛みが挙げられます。

痛みの性状は強く、ドクンドクンと拍動するように感じます。痛みに加えて指先の腫れや赤みなども伴います。腫れは基本的には指先に限り、関節を超えて身体の近い方向に広がることはありません。また、ひょうそでは膿がたまることがありますが、自然に排膿(はいのう)されることもあります。

ひょうそが生じる部位は、骨に近いため骨髄炎が続発することもあります。さらにリンパ管にのって炎症が広がるとリンパ管炎を発症することもあります。この場合には、リンパの流れに沿った赤みの広がりがみられます。

検査・診断

診断は、自覚症状や皮膚の変化をもとにしてなされます。

原因となっている病原体を特定するため、膿を用いて顕微鏡で病原体を観察するグラム染色や、病原体を増やす培養検査を行うこともあります。特に培養検査で菌が特定された場合には、抗生物質の効きを評価する感受性検査も同時に行うことができます。これらの検査は、治療にあたりどのような抗生物質を使用するのがよいか判断する際にも有益な情報です。

ひょうそでは、骨髄やリンパへと炎症が波及することもあります。周囲への炎症反応の波及状況をより正確に判定するために、レントゲン写真やMRIなどの画像検査を行うことも検討されます。

治療

原因となっている細菌に対して効果のある抗生物質によって治療を行います。なかには抗生物質に対して耐性(薬に対して抵抗力を持ち、薬が効かないこと)を示すものもあるため、感受性検査の結果をもとにより適切な治療薬への変更も考慮します。

軽度であれば、手をやや高めに挙げて局所の安静を図りつつ、内服の抗生物質で治療効果を得ることができます。しかし、病変が強く、内服薬では充分な治療効果を得ることが難しい場合もあるため、点滴を用いてより多くの抗生物質の投与を検討することもあります。

また膿が局所に留まっている場合は、切開排膿を行うことが検討されます。局所麻酔を用いて、腱をはじめとした周囲の構造物を傷つけないよう慎重に行われます。

ひょうそを放置すると、指先に感染が限局せずに骨やリンパ、腱などへと広く炎症が波及する恐れがあります。狭く限られた空間で発症する病気であり、炎症の波及もとても早い経過で生じることがあります。炎症が波及すると治療経過がより複雑化する可能性も出てくるため、ひょうそが疑われる指先の痛みや発赤、腫脹などを見る際には、より早期に医療機関を受診することが必要です。