原因
アスベストへの曝露により石綿肺や良性石綿胸水*を発症したのちに、びまん性胸膜肥厚を生じることが多いとされています。中には、アスベストに曝露しても明らかな胸水や炎症はみられず、徐々に胸膜肥厚が広がり、びまん性胸膜肥厚に至るケースもあるとされています。
また、結核性胸膜炎の後遺症として発症したり、心不全やリウマチなどの病気により胸水や肺の炎症が生じ、傷あとのように胸膜の組織が変性**してびまん性胸膜肥厚を生じたりするケースもあります。
*石綿肺や良性石綿胸水:石綿肺は、高濃度のアスベストへの曝露により生じたじん肺(肺が硬く変性した状態)のこと。良性石綿胸水は、アスベストへの曝露により良性の胸水がたまった状態を指す。
**変性:正常な組織や細胞の機能・形状が何らかの障害を受けて変化し、機能不全が生じた状態のこと。
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