検査・診断
びまん性胸膜肥厚の検査では、アスベスト曝露の既往歴の聴取と、肺の状態を詳しく確認するために胸部X線検査やCT検査などの画像検査のほか、肺機能検査*を行う場合もあります。
胸水がある場合は、がんや結核による胸膜炎と鑑別するために胸腔を穿刺して採取した胸水を検査に出します。また、肺がんや悪性中皮腫を否定できない場合は、がんの有無や広がりなどを調べるPET検査や手術的に胸膜の組織を採取して調べる胸膜生検を行うこともあります。
これらの検査の結果、良性の胸膜肥厚と診断され、胸膜の肥厚が両側の肺の側面(側胸壁)で1/4以上にわたり広がっている、もしくは片方の肺の側胸壁で1/2以上広がっている場合に、びまん性胸膜肥厚と診断されます。
*肺機能検査:口から出入りする空気の量を測定し、肺の容積や膨らみやすさなどを調べる検査。
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