みずいぼ

みずいぼ

(伝染性軟属腫)

最終更新日
2020年10月27日
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2020/10/27
更新しました
2017/04/25
掲載しました。

概要

伝染性(でんせんせい)軟属腫(なんぞくしゅ)とは、皮膚の小さな傷などから伝染性軟属腫ウイルスが感染することによって細かいイボが発生する皮膚感染症の一種です。一般的には“みずいぼ”と呼ばれ、皮膚のバリア機能が未熟な7歳以下の小児が発症しやすいとされています。

発生するイボは直径2~5mmほどの大きさで表面に光沢があり、中央が少しくぼんでいることが特徴です。大きくなると10~15mmになることもありますが、基本的には痛みやかゆみなどの症状は引き起こされません。イボは角質層が厚い手のひらと足の裏以外の全身に発生しますが、陰部や(わき)などの見えにくい部位に発生した場合は発症に気付かないこともあります。

一方で、イボの内部には原因となるウイルスが潜んでいるため、潰れたイボに触れた指でほかの部位をかいたり触れたりすることで、新たな感染が生じることがあります。そのため、乾燥肌アトピー性皮膚炎など皮膚のバリア機能が低下しがちな小児は、伝染性軟属腫を発症すると広い範囲にイボが広がることもめずらしくありません。

なお、イボの多くは半年~3年ほどで自然に消退するとされていますが、美容上の問題がある場合や、イボが広がる可能性がある場合などはイボを切除する治療が行われます。

原因

伝染性軟属腫は皮膚に伝染性軟属腫ウイルスが感染することによって引き起こされる病気です。

通常であれば、皮膚の表層はバリア機能を担う角質層で覆われているため、ウイルスが皮膚に付着しても皮膚の内部にまで侵入することはありません。しかし、皮膚のバリア機能が低い乳幼児、乾燥肌アトピー性皮膚炎などで皮膚のバリア機能が低下している人、後天性(こうてんせい)免疫不全(めんえきふぜん)症候群(しょうこうぐん)エイズ)など免疫力が低下する病気にかかっている人、スポーツや性行為などで感染者と皮膚同士の強い接触がある人などは皮膚にウイルスが侵入しやすく、伝染性軟属腫を発症する可能性があります。

 

症状

伝染性軟属腫を発症すると、ウイルス感染が生じた皮膚の一部に直径2~5mmほどの細かく柔らかいイボが散在するように現れます。通常はかゆみや痛みなどを伴いませんが、衣類の刺激などでイボがつぶれると内部のウイルスが放出され、イボがどんどん広がっていきます。また、ウイルスが付着した指で別の部位をかいたり触れたりすると、その部位にウイルスが感染します。イボは手のひらと足の裏以外のさまざまな部位に発生するため、全身の広い範囲にイボが広がってしまうケースも少なくありません。なお、イボは10~15mmほどの大きさになることもありますが、後天性免疫不全症候群エイズ)やステロイド治療中など免疫力が低下しがちな人ほどイボが大きくなる傾向があるとされています。

伝性軟属腫によるイボは原因ウイルスに対する免疫が成立すれば自然に消退しますが、半年~3年ほどかかるとされており、その間は再発を繰り返しやすいことも特徴の1つです。

検査・診断

伝染性軟属腫は、血液検査や画像検査などで確定診断を下すことはできません。

通常は、イボの性状や広がり方などの皮膚症状、年齢、既往歴、内服中の薬などから総合的に診断が下されます。

治療

伝染性軟属腫は半年~3年ほどで自然に消退するとされています。そのため、広範囲にイボが広がったり、顔など美容上目立つ部位にイボが発生したりしていない場合は自然に消退するのを待つことが一般的です。

一方で、イボがどんどん広がっていく場合や美容上目立つ位置に発生している場合はイボを切除する治療が行われることがあります。切除の方法はさまざまですが、ピンセットで水イボをつまんで内容物を出す、液体窒素による冷凍凝固、レーザーを照射するといった治療が行われることもあります。

また、伝染性軟属腫は皮膚のバリア機能が低下した状態になると広がっていくリスクが高くなります。そのため、保湿剤などを用いてバリア機能を改善するための薬物療法が行われることもあります。

予防

伝染性軟属腫を予防するには、皮膚のバリア機能を正常に保つことが大切です。日頃から皮膚の清潔を保って十分な保湿を行うようにしましょう。

また、幼稚園や学校などの集団生活の場、家庭など身近に伝染性軟属腫を発症している人がいる場合は皮膚同士の接触を避け、タオルや寝具などの共用も控える必要があります。

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