症状
アルツハイマー型認知症では、記憶に深く関わる脳の海馬という部位辺りから萎縮が始まります。そのため、最初にみられる症状は徐々に進行するもの忘れです。
一般的に初期には昔の記憶はあるものの最近のことを覚えることができず、同じことを何度も繰り返し聞く、物を置いた場所を思い出せない、日付が分からない、約束を忘れる、慣れた場所で道に迷うなどの症状が起こります。このようなもの忘れに加え、物とられ妄想、活気・意欲の低下、無気力、口数の減少などが伴うこともあります。
進行すると昔のことも忘れ、自分の居場所が分からなくなったり、親しい人の顔も分からなくなったりします。また、食事や着替え、トイレ、お風呂などの日常生活動作を1人で正しく行うことができない、徘徊する、攻撃的になる、夜間せん妄(夜になると興奮して騒いだりする)などの症状もみられるようになります。
最終的には記憶が完全に失われ、言語機能や身体機能も低下し、寝たきりになります。
医師の方へ
アルツハイマー型認知症について
アルツハイマー型認知症の概要、診断方針、治療方針をまとめて確認することができます。
「アルツハイマー型認知症」を登録すると、新着の情報をお知らせします