原因
アルツハイマー型認知症の原因は完全には分かっていません。しかし、アミロイドとタウの2つのタンパク質が脳内にたまることで、神経細胞が障害されて減少するのではないかと考えられています。
また、アルツハイマー型認知症には、発病のリスクを高める危険因子がいくつかあることが分かっています。たとえば糖尿病や高血圧の人、頭部外傷の既往がある人などが挙げられます。
そのほか、特定の遺伝子も発病のリスクに関連しています。ヒトにはアポリポタンパクE(ApoE)と呼ばれる遺伝子があり、ApoEにはε2、ε3、ε4の3つの種類があります。このうち、ε4のApoE遺伝子を有している人はアルツハイマー型認知症を発病するリスクが高くなります。一方で、ε2のApoE遺伝子を有している人は発病しにくいといわれています。
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