症状
イヌ回虫の幼虫はヒトの体内では成虫へと成熟できないため、幼虫の状態で肺や肝臓、眼球、神経などへ寄生して諸症状をおこします。そのためイヌ回虫症の症状は、多岐にわたります。
肺にイヌ回虫の幼虫が入り込むと、咳や痰、胸の痛み、喘鳴、呼吸困難など呼吸器症状、肝臓では腹痛や倦怠感、腹部の違和感・不快感などといった症状を呈することになります。イヌ回虫の幼虫が眼球に侵入した場合、飛蚊症と呼ばれる目の前に蚊が飛ぶような黒い点々を自覚するほか、目の痛み、かすみ、充血、まぶしさなど視覚に関する症状を呈するようになります。
上記のほかにも、アレルギー症状、じんましん、筋肉痛などをみることもあります。またイヌ回虫症では神経に関連した症状をみることも多いため、てんかんや認知症などと間違われることもあります。
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