治療
オスラー病では、各種臓器に生じている異常血管に対しての治療が行われます。鼻出血に対しては、出血が生じるたびに圧迫止血や軟膏などが処方されることがあります。これらの治療で不十分な場合では、凝固療法やレーザー治療、粘膜置換法、鼻腔閉鎖術などが行われます。
内臓各臓器での異常血管に対して、肺の場合は大きさに応じて血管塞栓術が第一に選択されます。肺の動静脈瘻では、脳膿瘍などの感染症を合併するリスクが伴います。そのため、歯科治療などの細菌が体内に入り込みやすい侵襲を受ける際には、予防的な抗生物質の内服がすすめられます。
脳の異常血管については外科的治療、血管内治療、放射線を組み合わせた治療方法が検討されます。脳の異常血管に伴いてんかんを発症することもあるため、抗てんかん薬が使用されることもあります。
消化管の異常血管に対しては、内視鏡的にレーザーなどを用いた治療が行われます。異常血管からの出血が強く貧血を生じるような場合、鉄剤や輸血も検討されます。
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