症状
カポジ肉腫は、血管内皮細胞由来の腫瘍性病変です。血管内皮は全身に存在していますが、カポジ肉腫の発生部位は皮膚がもっとも多く、消化管、口腔内、肺なども発生頻度が高いです。
カポジ肉腫における皮膚病変は、頭や体幹、四肢などに紫紅色から黒褐の皮疹として現れます。病状の進行と共に大きさは拡大し、隆起性病変へと見た目も変化します。カポジ肉腫による皮膚病変は痛みを伴うこともあります。
消化管や口腔内、肺などにも腫瘍性病変が生じることがあります。消化管のそれは、出血や腹痛などを来すことなく無症状で経過することもあります。また、口腔内や肺に出現したものでは、発症した部位や数によっては呼吸障害をきたすこともあり、生命の危機に瀕することもあります。
医師の方へ
「カポジ肉腫」を登録すると、新着の情報をお知らせします