検査・診断
カポジ肉腫はエイズの発症に関連して認めることが多く、特徴的な皮膚所見から病気が疑われることになります。皮膚や消化管、口腔内の病変部位の生検を行い、顕微鏡的に組織を評価し、カポジ肉腫に特徴的な形態学的変化を確認することから診断されることになります。
カポジ肉腫は、外表からわかる皮膚や口腔内以外にも発症することが知られています。そのため、こうした各種内臓器病変を評価するために、便潜血、消化管内視鏡検査、胸部単純レントゲン写真、胸部CT、気管支鏡、ガリウムスキャンなどの検査が行われます。
カポジ肉腫は腫瘍の広がり具合や、エイズ発症に重要なCD4細胞と呼ばれるリンパ球数(免疫機能)、その他の全身の病気の有無を考慮して病型分類がなされます。そのため、血液検査(CD4細胞数の検索)やそのほかの全身状態の評価を行うことも重要になります。
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