治療
コステロ症候群に対しての根本的な治療方法は存在しません。そのため、症状に合わせての支持療法が中心となります。出生後しばらくは哺乳が上手に出来ないことから、チューブを用いた経管栄養がなされることもあります。
心臓疾患が問題になることもあるため、その場合には必要に応じた内服治療(β遮断薬やカルシウム拮抗薬、抗不整脈薬など)が行われます。ときに心臓に関連した手術を行う必要があることもあります。
また、悪性腫瘍を発生することも多いため、早期治療介入が出来るように定期的な経過観察が必要不可欠です。悪性腫瘍が発症した場合には、手術療法や化学療法、放射線療法などを組み合わせつつ治療が行われることになります。
コステロ症候群では、成長面や心疾患、悪性腫瘍以外にも全身に渡って症状を生じます。整形外科的な問題や眼科的な問題、発語商材、皮膚の症状を呈することもあります。また、遺伝性疾患としてコステロ症候群が発症していることもあるため、遺伝カウンセリングが必要となる場面もあります。したがって、コステロ症候群の治療に関しては、包括的な医療体制を敷きつつフォローアップすることが重要となります。
医師の方へ
「コステロ症候群」を登録すると、新着の情報をお知らせします