検査・診断
サルコペニアでは、一般的に骨格筋量、握力、歩行速度の3つをもとに診断します。
具体的には骨格筋量が一定以上低下していて、握力が男性で28kg未満、女性で18kg未満である、または通常歩行速度が1m/秒未満である場合にサルコペニアと診断されます。
歩行速度の代わりに、5回椅子立ち上がりテストや、SPPB(バランス、歩行テスト、5回椅子立ち上がりテストからなる身体能力テスト)が行われることもあります。
骨格筋量の測定には、DXA法(二重エネルギーX線吸収測定法)やBIA法(生体電気インピーダンス法)が選択され、X線や微弱な電気を用いて測定します。
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【第119回日本内科学会レポート】高齢者糖尿病の診療ポイント――認知機能障害やフレイルとの関連、対策、薬物治療について(4200字)
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