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さるこぺにあ

サルコペニア

最終更新日
2017年04月25日
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2017/04/25
掲載しました。

概要

サルコペニアとは、筋肉量が減少して筋力低下や、身体機能低下をきたした状態を指します。

具体的には、歩くのが遅くなる、手の握力が弱くなるなどといった症状が現れるようになります。超高齢社会に突入している日本においてサルコペニアは問題となっており、転倒や骨折、寝たきりなどにより生活の質を著しく低下させる懸念があります。

サルコペニアを予防するためには、栄養のバランスの取れた食事と適度な運動を心がけて日常生活を送ることが大切であると考えられています。

 

原因

サルコペニアは、筋肉量の減少により筋力の低下や、身体機能が低下した状態を指します。加齢と共に筋肉量は低下しますが、日常生活に支障が生じるほどに影響を受けている状態がサルコペニアです。

サルコペニアは、環境的な変化が誘因になることがあります。たとえば、病気をきっかけに入院生活をしたことで、数日から1週間といった短期間の間に急激な経過でサルコペニアを発症することがあります。

また、サルコペニアは加齢が原因で起こる一次性サルコペニアと、加齢以外にも原因がある二次性サルコペニアに分類されます。

二次性サルコペニアでは、先に記載した通り生活スタイルが原因となることもあれば、身体的な病気(重症臓器不全や神経筋疾患、炎症性疾患、悪性腫瘍など)が原因となることもあります。そのほかにも、栄養不足からサルコペニアが引き起こされることがあります。

サルコペニアは、これらが原因で筋肉の代謝に関わるホルモン(ステロイドや成長ホルモン)や炎症性サイトカインなどが健康時から変化することで、筋肉の分解量が産生量を上回ることから発症します。

症状

サルコペニアでは、筋肉が減少し、筋力低下から身体機能の低下に至る病気です。身体機能の低下は日常生活動作に支障をきたすほどになります。

たとえば、

  • 歩行が遅くなり信号機が青の間に交差点を渡ることができない。
  • 階段の上り下りに支障が生じ、手すりが必須となる。
  • 手の筋力が低下し、ドアノブやペットボトルのふたをうまく回せない。

などが挙げられます。

このような状態から、サルコペニアではふとした拍子に転倒し骨折する可能性もあり、寝たきりになってしまうリスクも伴っています。

検査・診断

サルコペニアの診断では、筋肉量の減少・筋力の低下・身体機能の低下の3つの要素を確認することが重要です。診断の際には、問診や身体診察にてこれら3つの要素を確認します。

また、問診など以外に行われる検査としては、筋肉量を測定するためのDXA法やBIA法と呼ばれる方法があります。

そのほかにも、筋力がどの程度保てているか確認するために握力を測定したり、身体機能低下を確認するために歩行速度を測定したりします。

治療

サルコペニアは、食事や運動による治療介入が有効であることがわかっています。

食事

筋肉はタンパク質をしっかり摂取することで産生されるので、タンパク質の豊富な食事を心がけることが重要です。

具体的には、動物性たんぱく質である、肉(特に赤身の肉)や魚、乳製品を十分に摂取するよう意識することが推奨されています。

また、分岐鎖アミノ酸と呼ばれるタイプのアミノ酸は身体の中で産生することができず、食事として摂取すること必須です。これらを多く含む鶏肉やマグロ、牛乳などの摂取を心がけることも重要です。

さらに、必要なエネルギー源としての糖質摂取、骨粗しょう症を予防するためにもカルシウムやビタミンDの摂取なども重要です。

運動

サルコペニアでは、運動療法も大切です。なかでも筋肉に負荷をかけるレジスタンス(抵抗)運動が有効であるといわれています。

運動療法による効果を最大限得るためにも、日常生活のなかに無理のない範囲で運動療法を取り入れることが重要です。

たとえば、テレビを見ながら椅子から立ち上がる運動をするだけなどでも、継続することで効果が期待できます。

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