治療
治療は、対症療法(原因ではなく症状に対する治療)が中心になります。
通常は1週間ほどの経過で改善することが期待できる病気であるため、脱水にならないように水分を補給しながら、症状に合わせて解熱鎮痛剤などの薬剤を使用して対処します。
蚊に刺されることから感染するため、ジカウイルスが流行している地域への渡航を避けること(特に妊娠中)、渡航する場合でも、長袖長ズボンを着用して肌の露出を減らすこと、DEET入りの虫除け剤を使用することが重要です。
ジカウイルスは、性交渉を介しても感染することが知られています。そのためにジカウイルスによる症状を発症した、もしくは感染したことが疑われる場合には、性交渉の際にパートナーにうつさないように予防が必要です。感染の有無は、無症状のことがあるので、流行地域への渡航歴があれば、疑いがあるとします。男性は精液に、女性は膣分泌液にウイルスが検出されます。流行地域に赴いた後に日本に帰国した場合を例にとると、男性の場合、半年間はコンドームを着用して性交渉をおこなうことが勧められています。女性は、8週間のコンドームを使用しての性交渉が勧められます。またパートナーの女性が妊娠している場合、全妊娠期間でコンドームの使用をすることが勧められています。
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