検査・診断
ジフテリアは咽頭や扁桃などに偽膜形成をするため、これらの部位から拭い取られた検体を用いて検査が試みられます。ジフテリア菌は細菌の一種であり、グラム染色と呼ばれる方法が行われることがあります。グラム染色とは、拭い取られた検体を用いて細菌に対して色づけをし、それを顕微鏡で観察する方法です。特徴的な臨床症状とグラム染色を組み合わせることで、その日のうちのジフテリアを疑うことも可能です。
グラム染色は簡易検査であり、ジフテリアの確定診断には実際にジフテリア菌を分離することが必要です。培地を用いてジフテリア菌が増殖しないかどうかを観察しますが、結果が判明するまでに数日必要とします。その他ジフテリア毒素に関連した遺伝子を、PCR法と呼ばれる方法で検出する方法もあります。
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