じふてりあ

ジフテリア

監修:

症状

ジフテリアは、症状が現れる部位によって呼吸器ジフテリアと皮膚ジフテリアに分けられます。また、ジフテリア菌が作り出す毒素が体内に広がることで合併症を起こすこともあります。感染から症状が現れるまでの期間(潜伏期間)はおよそ1~10日で、その後以下のような症状が出現します。

呼吸器症状(呼吸器ジフテリア)

発熱、喉の痛み、倦怠感、嗄声や犬吠様咳嗽、物が飲み込みにくい(嚥下困難(えんげこんなん))などの症状が現れます。症状が始まってから2~3日ほど経つと、喉や鼻の内側の粘膜に偽膜ができ、この膜によって気道が塞がれると、呼吸が困難になることがあります。呼吸器ジフテリアにより命を落とす割合は5~10%といわれています。

皮膚症状(皮膚ジフテリア)

皮膚の症状として、周りの正常な皮膚との境目がはっきりとした皮膚のただれ(潰瘍(かいよう))や、うろこのような発疹(ほっしん)ができることがあります。

合併症による症状

ジフテリア菌が作り出す毒素が体全体に広がると、末梢神経(まっしょうしんけい)や心臓、腎臓などが傷つけられ、心臓の筋肉の炎症(心筋炎)や神経の炎症(神経炎)などの合併症を引き起こすことがあります。心筋炎を併発すると、不整脈が起きて心臓の機能が著しく低下する心不全を引き起こし、深刻な状態に陥ることがあります。

最終更新日:
2025年05月19日
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2025/05/19
更新しました
2017/04/25
掲載しました。

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