症状
チック障害は、意味のない運動が意図せず繰り返される“運動チック”と、意味のない音や言葉を繰り返す“音声チック”に分けられます。
運動チックでは、まばたき・顔をしかめる・肩をすくめる・首をかしげる・首を振る・ジャンプする・物を叩く・物を蹴るなどの動作が繰り返されます。一方、音声チックでは鼻を鳴らす・咳払いをする・特定の音を発する・他者の言葉を繰り返すなどの動作が繰り返されるのが特徴です。いずれも短時間であれば部分的に症状を意識して抑えることもできます。
一般的には5〜6歳頃に運動チックがみられるようになり、数週間〜数か月の周期で症状がよくなったり悪くなったりを繰り返しながら、1年以内で自然に消失していくとされています。しかし、1年以上続く場合は思春期の頃にもっとも症状が強くなり、一部は成人になってからも症状が続いていきます。また、運動チックと音声チックが両方とも1年以上続く慢性チック症をトゥレット症候群と呼びます。
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