症状
血中の酸素濃度が低いために爪や唇が紫色になる症状が主にみられ、これはチアノーゼと呼ばれます。チアノーゼが現れる時期と程度は心臓の状態によって異なりますが、生後1~2か月頃からチアノーゼがみられるようになり、成長とともに症状が目立つようになることが多いです。また、一般的にはチアノーゼがみられる前の、生まれて間もない頃から心雑音が聞こえます。
右心室の出口の狭まりが強い赤ちゃんの場合は、泣いた後や熱を出したときなどの刺激によってチアノーゼ発作(無酸素発作)と呼ばれる発作症状を起こすことがあり、チアノーゼとともに呼吸困難がみられます。症状は10分程度で自然に治まることがほとんどですが、意識がなくなったり全身のけいれんを起こしたりすることもあり、発作が長時間に及ぶと命に関わることもあります。
多くは乳幼児期から小児期に症状がみられますが、人によっては小児期には目立った症状がなく、大人になってから不整脈などの心臓の症状が現れることもあります。
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