検査・診断
無症状の場合は、別の病気を治療するために受けた外科的手術によってたまたま発見され、メッケル憩室の診断に至るケースが多いとされています。
一方、下血など明らかに自覚症状がある場合は、原因を特定するために腹部X線、CT、小腸内視鏡、カプセル内視鏡*、シンチグラフィ**などの画像検査を行います。ただし、自覚症状が腹痛しかないケースでは、腸閉塞や虫垂炎などの病気との鑑別が困難な場合もあり、手術をして初めてメッケル憩室の診断に至ることもあります。
*カプセル内視鏡:小型のカメラが搭載されたカプセルを飲む方法で行う内視鏡検査のこと。
**シンチグラフィ:人体に無害な放射性物質を含む薬剤を静脈注射した後、放射線検出用カメラで撮影することで薬剤の分布を調べる検査のこと。使う薬剤によって検出対象が異なり、メッケル憩室を見つけるためのものや、消化管からの出血部位の特定を目的として行われるものがある。
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