治療
メノポハンドの治療は、ホルモンバランスへのアプローチと、手指の症状へのアプローチを組み合わせた治療が検討されます。
ホルモン補充療法
減少したエストロゲンを補う治療法です。飲み薬や貼り薬、塗り薬などがあります。主に婦人科で行われる治療であり、医師が更年期障害と診断した場合に保険適用となります。
保存療法
ばね指や手根管症候群などの病気と診断された場合は、それぞれの病気への治療が開始されます。鎮痛薬やリハビリテーションだけでなく、サプリメントも有効と考えられています。サプリメントには、エストロゲンに似たはたらきをするとされる、大豆から生まれた成分(エクオール)が含まれます。サプリメントの効果については、研究が進められています。
外科的治療
保存療法で改善がみられない場合や、機能障害が著しい場合には、病気に応じた手術が行われます。たとえば、ばね指に対しては腱鞘切開と呼ばれる腱鞘(腱が通る管)を開く手術、手根管症候群に対しては、靱帯を切って神経の通り道を拡げる手根管開放術が検討されます。
セルフケア
ストレッチなどの運動や入浴で体を温めると、痛みが軽減することがあります。
近年研究が進み、これまで「年のせいだからどうしようもない」と言われていた女性の手指の症状の正体が、対処可能なメノポハンドである例が明らかになりました。手の痛みがあるときは、専門医へ受診することが大切です。
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