治療
検査の結果ラテックスアレルギーと診断された場合には、ラテックスを含む天然ゴム製品の使用を避け、必要に応じて薬物療法が行われます。日常でゴム手袋などを使用する場合には、合成ゴム製品やプラスチック製品を選ぶようにしましょう。
薬物療法では、蕁麻疹や皮膚のかゆみなどの皮膚症状に対し、ステロイド薬や抗ヒスタミン薬の内服などが検討されます。また、これまでにアナフィラキシー症状を起こしたことがある場合には、医師の指示に従いアドレナリンの自己注射薬の携帯が推奨されます。アレルギー反応が現れた場合には速やかに自己注射を行い、医療機関を受診しましょう。万が一ラテックスアレルギーによってアナフィラキシーショックをきたした場合には、緊急治療が必要です。医療機関では、酸素投与やアドレナリンの投与、補液などが行われます。
ラテックスアレルギーそのものの治療としては、舌下免疫療法(SLIT)による免疫寛容の誘導(持続的に原因となる物質を投与することでアレルギー反応を起こしにくい状態にすること)が試みられており、これまでにプリックテストでのアレルギー反応の低下がみられた報告が数例あります。
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