症状
リンパ節結核では、首や鎖骨付近、腋窩(わきの下)、肺や腹部のリンパ節などが腫れます。もっとも多いのは、首に生じるものです。
首や鎖骨、腋窩の腫れであれば体表から触れることもできますが、肺や腹部の場合は腫れを自覚することはできません。そのため、別の理由で撮影されたレントゲン写真や腹部エコーなどをきっかけとして、偶発的にリンパ節の腫れを指摘されることもあります。肺結核や腸結核など主な病変の周囲のリンパ節が腫大することも多いです。
リンパ節結核では、痛みを伴うことが少なく、熱もないことがあります。数週間から数か月と経過が長いのも特徴です。リンパ節のなかに膿ができて、皮膚へと穴があいて体外へと排泄されることもあります。
リンパ節結核では、肺や腸などに主な結核病変があると、感染した臓器に応じた症状がでることがあります。肺であれば、咳や血痰、腸であれば、腹痛や下痢、血便などです。
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