症状
レイノー現象の症状の特徴は指先の色の変化です。手の指先によくみられますが、足の指にも発生します。
レイノー現象では、血管の強い収縮により一時的に血流が悪化し、血液の供給が乏しくなるために皮膚が白色に変化します。この状態が長く続くと血液中の酸素濃度が低下し、チアノーゼという酸欠状態になって皮膚が紫色に変化します。皮膚の色調の境界は明瞭で、多くの場合痛みは伴いませんが、しびれやチクチク感、灼熱感を覚えることがあります。また、1本の指に起こる場合もあれば、複数の指に起こる場合もあります。
一次性では、これらの症状は軽度であることが多く、自然に症状が消失することもあります。一方、二次性では、基礎疾患に関連する症状を伴うことがあります。たとえば、自己免疫疾患が原因である場合、皮膚の硬化や関節のこわばりなどの症状が現れることがあります。また、二次性の場合、症状が長年持続することがあり、血流障害が長期化すると指先に潰瘍*ができたり、一部が壊死**したりする可能性もあります。
レイノー現象が初発症状となって発見される基礎疾患も多いため、このような症状に気付いた場合は、早めに医療機関を受診することが重要です。
*潰瘍:皮膚や粘膜の一部が欠損して、くぼみができた状態。
**壊死:細胞や組織が死滅すること
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