治療
国際的には上顎洞がんの基本的な治療は手術による病変の切除です。
上顎洞の周囲には目や視神経、口など重要な部位があります。がんが進行している場合には切除する範囲も広くなるため、眼球の摘出などが必要となるケースもあります。病気を根治させるだけでなく、顔の機能をできるだけ温存することも大切であるため、化学療法、放射線療法を組み合わせた治療を行うこともあります。リンパ節に転移しているような進行がんの場合には化学療法を行って病変を小さくしてから放射線療法や手術を行う場合もあります。
近年では、カテーテルを用いてがんに栄養を送る血管に直接抗がん薬を注入する“超選択的動注化学療法”が検証され、良好な成績が確認されています。
- 頭頸部がんに対する新たな治療法――ピンポイントでがん細胞を破壊するBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)とは?大阪医科薬科大学 関西BNCT共同医療セ...粟飯原 輝人 先生
口腔(こうくう)がんや咽頭(いんとう)がん、喉頭(こうとう)がんなどが含まれる頭頸部(とうけいぶ)がん。その主な治療法には、手術、放射線治療、...続きを読む
- 2020年6月より新たに登場したBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)とは? 正常細胞への影響を抑えながら、がん細胞をピンポイントで破壊する放射線治療を解説南東北BNCT研究センター 診療所長、弘...廣瀬 勝己 先生
がんの治療法の1つである放射線治療。従来の放射線治療では、程度に差はありますが、がん細胞だけでなく正常組織にも放射線によるダメージが及ぶことが...続きを読む
医師の方へ
「上顎洞がん」を登録すると、新着の情報をお知らせします