治療
発症した場合、早急に治療を開始する必要があります。薬剤が原因と考えられる場合には、疑いのある薬剤をすぐに中止します。点滴などによる全身状態の管理を行い、皮膚や粘膜などに生じている炎症の抑制、症状のある部位からの感染予防などを行います。また、目の充血などの症状がみられる場合は視力障害などの後遺症につながる可能性があるため、治療や経過観察が必要となります。
具体的な治療としては、ステロイド薬の経口または点滴投与を行います。そのほか、症状によっては、免疫グロブリン療法や血漿交換療法が行われます。患者の状態などに応じた治療が行われます。
ステロイド療法
大量のステロイド薬を飲んだり点滴で投与したりします。特に、重症の方や症状の進行が速い場合、目に症状がみられる場合は、薬を早く全身に投与するために約3日間点滴で投与し、その後数日間は飲み薬に切り替えます。飲み薬の投与量や投与期間は、回復の様子をみながら調整されます。
免疫グロブリン療法
ヒト免疫グロブリン製剤を約5日間投与します。ただし、肝臓や腎機能障害がある方では行えないことがあります。通常、ステロイド療法では十分に回復しない場合に行われます。
血漿交換療法
カテーテル(医療用の細い管)を使って血液の一部を体の外に取り出し、血液から原因物質を取り除いて体内に戻す治療法です。1回の治療あたり2〜3時間、患者は横になって過ごします。通常は2回行うと効果がみられますが、回復が十分でない場合は約2週間にわたって治療を行うこともあります。この治療は、ステロイド療法や免疫グロブリン療法が有効でない場合や、何らかの理由でそれらの治療ができない場合、症状が再発した場合などに選択されます。
皮膚や粘膜、目の治療
皮膚や粘膜の炎症がひどく痛みを伴う場合は、シャワーなどで患部を洗浄した後、アズレンやワセリンなどを含む軟膏を塗り、ガーゼなどで覆います。目に症状がある場合には、病状に応じて、ステロイド点眼薬や抗菌点眼薬が使用されます。
再発予防
治療により回復した後は、再発防止に努めることが大切です。
薬剤が原因となって発症した場合は、その薬剤名や成分名を記録して服用を避けましょう。また、自己判断で市販薬を服用することは最小限に抑えること、服薬が必要な際は過去に中毒性表皮壊死症を発症した旨を伝えることも必要です。
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