ちゅうどくせいひょうひえししょう てん

中毒性表皮壊死症

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検査・診断

中毒性表皮壊死症の診断では、臨床所見が非常に重要となります。すなわち、眼や唇、陰部など、皮膚と粘膜が境を形成する部位において粘膜病変を確認することが重要です。身体の中でどれだけの面積が障害を受けているのかを確認することも含めて、詳細に皮膚症状を観察することも必須です。日本では、水疱などで皮膚が剝けた状態が体表面積の10%未満の場合をスティーブンス・ジョンソン症候群、10%以上の場合を中毒性表皮壊死症と診断します。

また、似たような症状を見る病気に、ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群、トキシックショック症候群、伝染性痂疹(でんせんせいのうかしん)などもあるため、これらを除外することも大切です。皮膚病変を用いて顕微鏡検査を行い、皮膚の特徴的変化を確認することもあります。

眼科病変は、急性期のみならず後遺症を残すこともあるため、初期の段階から継続して評価を行うことが重要です。中毒性表皮壊死症は角膜病変が主体であるため、フルオレセイン染色を用いて詳細に角膜を評価することが求められます。

また、中毒性表皮壊死症はマイコプラズマやウイルスが原因となることもあるため、感染症の有無を評価する検査も必要となります。

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