検査・診断
多くは超音波検査(US)で評価され、マンモグラフィやMRIを用いることもあります。
超音波検査で乳管の拡張所見があり、マンモグラフィやMRIでも腫瘍を疑う病変がない場合に乳管拡張症と診断されます。
血液の混じる分泌物や、乳管内に腫瘍を疑う所見がある場合は、MRIでの画像評価のほか、病変部に針を刺して細胞の一部を採取し顕微鏡で調べる穿刺吸引細胞診や細胞診よりも太い針を刺して組織を採取し顕微鏡で調べる針生検などの細胞学的・組織学的診断を行い、乳管内乳頭腫、乳がん(非浸潤性乳管がん)、乳腺炎(乳管周囲炎や肉芽種性乳腺炎)、乳腺線維症などの腫瘍性病変との鑑別を行います。
参考文献
- Mohammed AA. Mammary duct ectasia in adult females; risk factors for the disease, a case control study. Ann Med Surg. 2021, 62: 140-144.
- Hamwi MW, et al. Mammary duct ectasia. In StatPearls. StatPearls Publishing, 2023 July 17.
- Harris JR, et al. Periductal mastitis and duct ectasia. In Disease of the Breast, 3rd edition. Lippincott Williams & Wilkins, 2004; 50-51.
医師の方へ
「乳管拡張症」を登録すると、新着の情報をお知らせします