治療
低出生体重児は、自力での呼吸が可能で合併症がない場合は特別な治療が必要ないことも少なくありません。しかし体が未熟な状態で出生するため、各臓器の成熟が子宮外生活に適応できない場合は十分な管理を行っていく必要があります。
まず、自力で十分な呼吸ができない場合は人工呼吸器管理や酸素吸入などが必要であり、多くは温度や湿度などを細かく調節できる保育器での管理が必要になります。また、人工呼吸器管理でも酸素濃度が低い場合は、肺の機能を維持するためのサーファクタントと呼ばれる物質の肺への投与が行われます。十分に哺乳ができないときは、鼻や口から胃に管を通して搾乳した母乳やミルクを注入する治療が行われます。
そのほか、低出生体重児は臓器の未熟さによってさまざまな症状を引き起こすため、それぞれの症状に合わせた治療が必要です。具体的には、重症な先天性心疾患などの生まれつきの病気に対する手術、網膜症に対するレーザー治療などが挙げられます。
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