治療
低出生体重児は、自力での呼吸が可能で合併症がない場合は特別な治療が必要ないことも少なくありません。しかし体が未熟な状態で出生するため、各臓器の成熟が子宮外生活に適応できない場合は十分な管理を行っていく必要があります。
まず、自力で十分な呼吸ができない場合は人工呼吸器管理や酸素吸入などが必要であり、多くは温度や湿度などを細かく調節できる保育器での管理が必要になります。また、人工呼吸器管理でも酸素濃度が低い場合は、肺の機能を維持するためのサーファクタントと呼ばれる物質の肺への投与が行われます。十分に哺乳ができないときは、鼻や口から胃に管を通して搾乳した母乳やミルクを注入する治療が行われます。
そのほか、低出生体重児は臓器の未熟さによってさまざまな症状を引き起こすため、それぞれの症状に合わせた治療が必要です。具体的には、重症な先天性心疾患などの生まれつきの病気に対する手術、網膜症に対するレーザー治療などが挙げられます。
医師の方へ
「低出生体重児」を登録すると、新着の情報をお知らせします
関連の医療相談が2件あります
成長曲線に全然乗っていない
9ヶ月の息子がいます 出産予定日の1ヶ月前に産まれたので、当初から2,454グラムと小さかったのですが、これまで身長体重ともに何とか成長曲線から少し下に外れるくらいで成長していました。 ただ離乳食を開始しはじめた7ヶ月〜9ヶ月での身長の伸びが良くなく、9ヶ月目で65.5センチと曲線からだいぶ外れてしまいました。 両親とも身長は高くないので遺伝もあるのかなと思っていますが不安です。 専門の大きな病院に行った方が良いのか?もう何年か待っても良いのか?ご相談です。
未熟児が10ヶ月で産まれた人間と比べて欠けているものを知れる検査は在りますか?
未熟児として産まれてきた人間が、成人後でも10ヶ月妊娠で産まれてきた人間の体内機能と比べて調べられる検査は在りますか?
※医療相談は、月額432円(消費税込)で提供しております。有料会員登録で月に何度でも相談可能です。