治療
特発性側弯症は、軽度の場合は定期的な経過観察を行うだけでよいケースもあります。
しかし、側弯症は年齢が上がると背骨の曲がりが進行することもあり、そのような場合には骨が成長している段階である15歳以下の時点で側弯の進行を防止するために装具を着用する治療が行われます。装具の種類は、体幹全体を固定して支えるタイプや、骨盤ガードル・頭部を支えるネックリング・パッドの3点支持で姿勢を保持するタイプなどがあり、側弯の位置や度合いなどによって選びます。装具は入浴や運動しているとき以外は一日中装着し、骨の成長や側弯の進行が止まったと判断されたら装具治療は終了となります。
一方、装具を用いても背骨の曲がりが進行していく場合や進行が予想される場合は、将来的な心臓や肺機能への影響、整容面などを考慮して背骨の形を矯正する手術を行うことがあります。
加齢による変性側弯症では、症状に応じて、除圧術や矯正固定術が選択される場合もあります。
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