きずあと

傷あと

※この用語は、医学的には病名ではない場合、もしくは病名として認められつつある段階である場合があります。また、医療や身体にまつわる一般的な用語を掲載している場合があります。

最終更新日:
2020年12月03日
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2020/12/03
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治療

傷あとは軽度なものであれば治療の必要はありませんが、美容上の問題がある場合や、瘢痕拘縮となり関節運動に支障をきたすことが考えられる場合、ケロイド肥厚性瘢痕などは積極的な治療が必要となります。具体的には、重症度や患者の希望に合わせて次のような治療が行われます。

薬物療法

軽度な傷あとの場合は、色素沈着を軽減させる塗り薬の使用や、トラニラストの内服などによる薬物療法が行われます。

肥厚性瘢痕やケロイドの場合は、ステロイドの貼り薬や局所注射を使用すると傷あとの盛り上がりを改善させることができます。肥厚性瘢痕やケロイドに直接ステロイドを注射する場合はへこみ過ぎてしまうこともあるため注意しながら治療を行っていく必要があります。

レーザー治療

軽度な傷あとで、色調に変化がある場合は、レーザー治療を行うことがあります。また、フラクショナルレーザーを用いると、周囲の正常皮膚との境界をぼかした感じにすることができます。肥厚性瘢痕やケロイドの場合は、血管を減らす作用のあるレーザーを照射する治療が行われることがあります。

手術

以上のような方法でも、傷あとの幅を狭くすることはできないので、幅を狭くしたい場合は傷あとの組織を取り除く治療を行うことがあります。

ケロイドや肥厚性瘢痕の場合は、手術のあとが新たな傷あとになり、切除しただけでは再発するので、再発防止のため手術後に放射線治療を行うこともあります。

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