検査・診断
胎児の状態を観察する超音波検査の進歩に伴い、先天性水頭症は妊娠22週目以降、胎生期に発見されることが増えています。また、胎生期に発見されなかった場合でも、生後間もない頃に頭囲の拡大が指摘されて発見されるケースもあります。
先天性水頭症が疑われるときは次のような検査が行われます。
頭部CT、MRI検査
脳室の拡大を観察するには頭部CT検査やMRI検査がもっとも適しています。しかし、胎生期の場合は、放射線被ばく量の多いCT検査を実施することは望ましくないため、MRI検査を行うのが一般的です。
また、脳の奇形が原因である場合は、生後であってもCT検査だけでなくMRI検査も行う必要があります。
超音波検査
乳児は頭頂部に“大泉門”と呼ばれる頭蓋骨の隙間が存在します。この隙間から超音波検査を行うと脳室の大きさなどを簡易的に調べることができます。超音波検査は短時間で行うことができるため、診断に役立つだけでなく、経過観察を行うために実施されることがあります。
医師の方へ
「先天性水頭症」を登録すると、新着の情報をお知らせします