検査・診断
出産時の異常出血が疑われる場合、速やかに初期対応を開始します。まず、輸液のための血管確保、酸素投与、母体モニターの装着を行い、全身状態を管理します。母体モニターを用いて、バイタルサインの変動を継続的に観察しながら、出血量の評価を行います。
一般的に、正常分娩での出血量は約500mLとされています。分娩後異常出血と判断される目安は、経腟分娩では500mL、帝王切開で1,000mLの出血量とされています。しかし、実際の臨床現場では出血量を正確に把握することが困難なため、異常出血の早期発見には、バイタルサインの確認が重要となります。
また、後期分娩後異常出血の診断には、超音波検査やCTが有用とされています。
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