症状
切迫性便失禁は、S状結腸にためられていた便が大蠕動によって直腸に移動したときに便意を感じるがトイレまで我慢できずに便を漏らす症状なので、大量に漏れて下着のみならず着衣まで汚れてしまうことがあります。
患者は、便意が生じるタイミングを事前に予測することが困難なため、外出先や職場、学校などで常に便意の発生やトイレの場所を気にしなければならず、「再び便が大量に漏れたらどうしよう」という不安にかられるケースが多いです。これが、便失禁が“不安の症状”と呼ばれる理由です。そのために、トイレのない電車やバスに乗ることがためらわれ、人前に出ることができない、集団生活ができない、旅行や買い物に行けないなど社会生活に支障をきたすことも多々あります。さらにそれに付随して、抑うつ気分などの精神的な不調を招くこともあります。
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