症状
副甲状腺機能低下症による症状は、低カルシウム血症に関連したものであり、テタニーと呼ばれる特徴的な手足や口回りの筋肉の痙攣が代表的なものです。手足やおなか、口回りの筋肉に痛みやつったような感覚が生じることもあります。その他、手足のぴりぴりした感じ、焼けるような感覚異常が生じることもあります。さらに疲れやすさ、ひどい生理痛、部分的な脱毛、皮膚の乾燥、もろい爪、また歯の発育が障害される場合もあるほか、白内障も起こりやすくなります。
また、気分の落ち込みが強くなることもあり、うつ病と間違われることもあります。症状が強い場合には、けいれんを起こすことや、腎機能障害や不整脈を生じることもあります。幼小児期から低カルシウム血症が補正されない状態が持続すると、低身長や精神発達遅滞、てんかんの誘因となる脳へのカルシウム沈着などがみられることもあります。
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