原因
副鼻腔真菌症の原因となる真菌には、アスペルギルスやカンジダ、ムコールなどが知られています。
こうした真菌は環境中に広く存在していますが、通常はこれらの菌が原因となり副鼻腔に炎症が生じることは少ないです。しかし、以下のような場合には、免疫機能が著しく低下し副鼻腔真菌症を引き起こすことがあります。
- ステロイドや免疫抑制剤の長期間の使用
- 悪性腫瘍で化学療法を行っている
- 糖尿病に罹患している
など
ただし、免疫機能の低下に関わらず、副鼻腔の中に真菌が巣を作ることもあります。
また、環境中に存在する真菌の抗原に対してアレルギーが生じ、その結果として副鼻腔真菌症が引き起こされることもあります。この場合はむしろ、免疫機能が正常な状態で発症する傾向があります。
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