どうみゃくりゅう

動脈瘤

監修:

症状

動脈瘤だからといって必ず症状があるわけではなく、何も症状が現れないことも少なくありません。しかし、動脈瘤のできる位置や大きさによっては、さまざまな症状が現れることもあります。

脳の血管にできる脳動脈瘤は目を動かす神経(動眼神経)の近くにできるため、大きくなると神経を圧迫するようになります。その影響で眼球の動きが制限されるため目の位置がずれ、物が二つに見えたり、まぶたが垂れて瞳が大きく開いたままになったりする場合もあります。また、脳動脈瘤が破裂して出血した場合にはくも膜下出血となり、頭痛・意識障害などを引き起こします。しかし、脳動脈瘤であれば必ず症状があるわけではなく、無症状のこともあります。

胸部や腹部の大動脈という太い血管に大動脈瘤ができると、鈍い痛みを感じる場合もありますが、無症状のことも少なくありません。破裂すると強い痛みと共に大量の血液が体内に噴き出し、それ以降の血流がなくなるため、ショック状態になって意識を失い、死に至ることもあります。

また、目の奥にある網膜に網膜細動脈瘤ができて破裂すると、眼球内部のスペースに血液が舞い飛ぶため、目の前を虫が飛んでいるように見えること(飛蚊症)があります。

最終更新日:
2020年06月01日
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2020/06/01
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