症状
単純ヘルペス脳炎の発症後に現れる症状として、発熱、意識障害、けいれんなどが挙げられます。ただし、発症する年齢などによって症状の現れ方や経過が異なるほか、治療後に症状が残ることもあります。
小児の場合
小児が発症すると、早期には発熱やけいれんが多くみられるほか、意識障害や構音障害*、性格の変化が生じることもあります。また、成人と比べて症状の進行が速いとされています。治療後に残ることがある症状としては、てんかん、神経発達に関わる症状、麻痺などが挙げられます。
*構音障害:舌、喉、口周りの神経や筋肉に障害が起こり、適切に発音できなくなる症状。
成人の場合
成人が発症すると、主に発熱、頭痛、鼻水などのかぜ症状にはじまり、その後、意識障害、けいれん、言動の異常などの症状が現れます。しかし頭痛や発熱などの初期症状には個人差もあり、ほとんど頭痛や発熱がみられないケースもあります。
治療後に残ることがある症状としては、記憶に関わる症状、パーソナリティの変化が多く、そのほかに、てんかんや運動機能に関わる症状などもみられます。
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