治療の流れ
一般的に卵子凍結は、事前検査から採卵まで約2~3週間、通院3~5回程度のスケジュールで行われます。また、採卵後も診察が複数回必要になることがあります。
事前検査
主に血液検査や超音波検査で卵巣予備能(卵巣に存在する卵子数の目安)やホルモン値、卵巣の状態などを調べます。また、現在の病気の状況や既往歴、使用している薬、アレルギーの有無、出血しやすさなども確認されます。
卵巣刺激
卵子凍結には成熟した卵子が必要となるため、採取前に卵巣を刺激し、卵胞の発育を促します。
社会的適応
社会的適応の場合は、月経3日目頃から約10日間、排卵誘発剤(自己注射や内服)を使用します。主な卵巣刺激方法としては、GnRHアンタゴニスト法やPPOS法があります。
- GnRHアンタゴニスト法……ゴナドトロピン製剤(FSHやhMG)の注射で卵胞を育て、GnRHアンタゴニスト製剤で排卵を抑制する方法
- PPOS法……黄体ホルモン(プロゲスチン製剤)の内服とゴナドトロピン製剤の注射を併用して、早期排卵を抑えながら卵胞の発育を促進する方法
医学的適応
GnRHアンタゴニスト法やPPOS法は月経を待つ必要がありますが、妊孕性温存療法を開始するときに、ちょうど月経が始まるとは限りません。月経を待つと、がんなどに対する治療の開始が遅れる可能性があります。そのため、月経を待たずに卵巣刺激を行うことができる“ランダムスタート法”や同一の月経周期内に卵巣刺激と採卵を2回行う“ダブル・スティミュレーション法”などが主な選択肢となります。卵子凍結が実施可能かどうかや、どのような卵巣刺激方法を行うかについては、医師によって判断されます。
採卵
卵子が成熟したタイミングで、静脈麻酔または局所麻酔下にて採卵術を行います。
凍結・保管
採取された卵子のうち、成熟卵のみを凍結保存します。2026年現在は、ガラス化保存法が主要な方法となっています。凍結過程で細胞内に氷の結晶が生じると細胞死の原因になりますが、この方法では高濃度の凍結保護液を用い、液体窒素で超急速冷却することで、氷の結晶を作らせずに保存することが可能です。
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