症状
口唇ヘルペスによる皮膚症状は、時間経過に応じて変化します。見た目では水疱が分からない初期の段階であっても、ぴりぴりした感じやかゆみ、熱感といった感覚を唇の周辺に感じることがあります。これを前駆症状といいます。
前駆症状の数日後に、小さな水疱が口唇周囲に出現します。水疱は唇と皮膚の境目周辺に見られることが多く、それぞれが融合して大きくなることもあります。
また、口唇周辺にとどまることなく、鼻や頬部の皮膚に水疱が生じることもあります。時間が経過すると水疱が破れ、最終的にかさぶたが形成されます。
単純ヘルペスウイルスに対して初めて感染したのか、それとも神経節に潜んでいたウイルスが再度活性化したのかによって、症状が異なることがあります。
単純ヘルペスウイルスの初感染により皮膚症状のほか、口腔内にも水疱ができることがあります。これはヘルペス性歯肉口内炎とも呼ばれ小児に見られることが多く、喉の痛みから水分摂取が困難となり脱水になることや、発熱、倦怠感、リンパ節の腫れなどの症状を伴うこともあります。
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