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こうしんへるぺす

口唇ヘルペス

最終更新日
2021年07月26日
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2021/07/26
更新しました
2017/04/25
掲載しました。

概要

口唇ヘルペスとは、単純ヘルペスウイルスが原因となり、唇やその周辺の皮膚に小さな水疱(すいほう)(水ぶくれ)が生じる病気です。

口唇ヘルペスは主に単純ヘルペスウイルス1型が関与しています。単純ヘルペスウイルスに一度感染すると、一生涯体の中に潜伏し続けると考えられており、風邪やストレスなどの刺激をきっかけとしてウイルスが再活性化すると、繰り返し口唇ヘルペスの症状を引き起こします。

原因

単純ヘルペスウイルスが原因となります。単純ヘルペスウイルスには、1型と2型がありますが、口唇ヘルペスの多くは単純ヘルペスウイルス1型が原因です。

単純ヘルペスウイルス1型は乳幼児期に初めて感染することが多く、一度感染すると神経節(神経の途中で神経細胞が集まっているところ)に潜伏し、体内に一生涯ウイルスが存在することになります。

口唇ヘルペスの症状があるときは、唾液や水疱の中にウイルスが大量に含まれていることがあり、周囲の人に感染が拡大することもあります。また、無症候性排泄といって、口唇ヘルペスの症状がまったくないときにもウイルスが唾液に含まれていることもあります。

一方、単純ヘルペスウイルス2型は主に性感染症と関連したウイルスで、性器周辺に水疱などのヘルペス特有の皮膚症状を引き起こします(性器ヘルペス)。オーラルセックスにより感染すると、口周囲に単純ヘルペスウイルス2型による症状が生じることがあります。

症状

口唇ヘルペスによる皮膚症状は、時間経過に応じて変化します。見た目では水疱が分からない初期の段階であっても、ぴりぴりした感じやかゆみ、熱感といった感覚を唇の周辺に感じることがあります。これを前駆症状といいます。

前駆症状の数日後に、小さな水疱が口唇周囲に出現します。水疱は唇と皮膚の境目周辺に見られることが多く、それぞれが融合して大きくなることもあります。

また、口唇周辺にとどまることなく、鼻や頬部の皮膚に水疱が生じることもあります。時間が経過すると水疱が破れ、最終的にかさぶたが形成されます。

単純ヘルペスウイルスに対して初めて感染したのか、それとも神経節に潜んでいたウイルスが再度活性化したのかによって、症状が異なることがあります。

単純ヘルペスウイルスの初感染により皮膚症状のほか、口腔内にも水疱ができることがあります。これはヘルペス性歯肉口内炎とも呼ばれ小児に見られることが多く、喉の痛みから水分摂取が困難となり脱水になることや、発熱、倦怠感(けんたいかん)、リンパ節の腫れなどの症状を伴うこともあります。

検査・診断

口唇ヘルペスの診断は、視診(見た目)による皮膚の病態から可能なことが多いです。しかし、アフタ性口内炎帯状疱疹(たいじょうほうしん)毛嚢炎(もうのうえん)など類似した症状が出現することもあり、鑑別が必要となることもあります。

単純ヘルペスウイルスの検査法として、単純ヘルペスウイルスに対する抗体(血液検査)、単純ヘルペスウイルスの遺伝子(PCR法など)、その他病理組織学的検査が行われることもあります。

治療

治療には、抗ヘルペスウイルス薬が使用されます。抗ヘルペスウイルス薬には飲み薬、軟膏など多種類あります。

口唇ヘルペスは発症早期から治療を開始したほうが、早期に症状が軽くなることが期待できます。再発を繰り返す人の場合は、前駆症状の出現時から飲み薬を開始するPITと呼ばれる治療法もあります。詳しくは医師にご相談ください。

ヘルペス性歯肉口内炎の場合は、脱水や痛みの治療のため入院治療が必要となることもあります。

予防

キスやグラスの共有などで感染させてしまうこともあるため、症状があるときはキスを避ける、食器を共有しないなどパートナーや家族へ感染させない配慮が必要です。口唇へルペスの症状がない場合でも単純ヘルペスウイルスが皮膚や粘膜に出ていることがあります。しかし、単純ヘルペスの多くは不顕性感染(ふけんせいかんせん)といって、無症状で終わります。

また、ヘルペスは疲労、風邪、ストレスなどの免疫機能の低下により再発することが多いです。ストレスを感じたら無理をせずゆっくり休む時間を取り、不規則な生活にならないように心がけることも大切です。

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