検査・診断
上記に挙げた症状の発症時期や経過、基礎疾患の有無や服薬内容を聴取し(問診)、外表面と口の中の状態(腫脹、発赤の程度、歯磨きができているかなど)、開口障害、舌の運動障害や嚥下障害の有無を確認します(視診)。また腫脹部位の熱感、圧痛、波動の有無、リンパ節の腫脹などを確認します(触診)。
血液検査で炎症の程度を把握します。白血球数、CRP(炎症の程度の指標となるタンパク)などの炎症性検査、関連する各種生化学検査などを行います。CRPが10以上(基準値:0.3以下)の場合は、重症感染症として入院加療とすることが望ましいです。
また画像検査で炎症の範囲と感染源を特定します。パノラマエックス線写真、デンタルエックス線写真、顔面・頚部のCT撮影などを用います。特にCT撮影は、炎症の範囲の特定に有用であり、気道狭窄の有無なども確認できます。また必要があれば胸部エックス線検査を行い、縦隔炎や肺炎の有無を確認します。起炎菌の同定には細菌学的検査を実施します。
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