検査・診断
嗅覚障害が疑われる場合には、問診や視診、嗅覚の程度を調べる検査、CTやMRIなどの画像検査が行われます。
問診
食べ物などのにおいの感じづらさを数値で表すアンケートなどを行い、嗅覚障害の種類や程度などを調べます。
視診
先端にカメラが付いたファイバースコープを鼻の中に入れ、鼻腔内に異常が生じていないかを調べます。
嗅覚検査
静脈性嗅覚検査や基準嗅力検査という検査を行います。
静脈性嗅覚検査では、ニンニクや玉ねぎのようなにおいがするプロスルチアミンを静脈内に注射し、においを感じるまでの時間と消失するまでの時間を測定します。基準嗅力検査では検査キットを使用し、5種類の異なるにおいを嗅いで何らかのにおいを感じ始めたときの濃度、また何のにおいかが特定できたときの濃度を調べます。
画像検査
嗅覚障害の原因を特定するために行います。CT検査では副鼻腔炎やポリープなどの有無を確認し、脳腫瘍などの脳の病気が疑われる場合にはMRI検査を行います。
参考文献
- 一般社団法人 日本鼻科学会.嗅覚障害診療ガイドライン.日本鼻科学会会誌.2017,vol.56,No.4,p.487-556.
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